開催時期:2023年 春シーズン
場所:沖縄県
会場:ご実家
ゲストの人数:10〜30人
参考金額:非公開
大好きな実家のお庭をおめかしして
家族と過ごす最高の思い出をつくる

お2人とお話を重ねる中でふと浮かび上がってきて口にした
"お庭をおめかしする"
というキーワードがストンと心に落ち着きました




新婦が小さい頃からの思い出がたくさん詰まっているこの場所
でも式の準備をしているまさにその最中
ご両親は近くに建つごきょうだいの家に一緒に住むことが決まって
実家自体がなくなるわけではないけれど
長年家族を見守ってきた家はその役目を終えることになりました

だったら私たちの結婚式で、このお庭と家族と過ごす最高の思い出を残そう!
そんなコンセプトでウェディングの計画が進んでいきます

その想いは周りにも波及して、この結婚式のために
お父様は花壇を整えて新しく生け垣を造ってくださったり
新郎新婦や友人と倉庫や門のペンキを塗りなおしたり
ご家族それぞれの結婚式への想いが集まって
式当日を迎える前から、準備が進むごとに皆様の絆が強く深まっているのを感じていました


そしてパーティの結びにとご提案したのは
皆様のメッセージを入れたタイムカプセルを庭に埋めること
また5年後か10年後か、家族でまた笑ってここに集まろうという想いを込めて

家族へ、そしてお家へ、お庭へ、
「いままでありがとう」と「これからもよろしく」をめいっぱい伝えるためのウェディング



庭の入り口にはフラワーカーテンを設置します
慣れ親しんだご実家だからこそ、この日だけは全てを特別に変えて
カーテンをくぐった瞬間からいままでとは別世界のお庭が広がるワクワク感を大事にしたくて
入口から気持ちを一気に昂めるウェディングゲートになりました



バージンロードはお花の道
ラグを敷いたり、花瓶を並べて活けたりではなく
庭そのものが挙式会場になる
そんな雰囲気がしっくりきていて
フローリストさんが一輪一輪丁寧に挿して夢を叶えてくれました

そして無理を言って、
撤収の後までこのバージンロードだけは残してもらうようお願いしました

翌日、テントなどの備品の引き渡しに再度訪れたときにも
お花たちは静かな庭で優しく傾きながら見守ってくれている

あの幸せな時間を彩ったお花はやがて庭に溶け込み、
庭のコンポストに入れて肥料となってお父様自慢の花壇と一体化していく…

ウェディングのシンボルがそのまま庭の一部になっていく
ご自宅のお庭だからこそできるささやかな締めくくりでした


3月の沖縄、優しい光に照らされて風になびくお花と布
まるでお庭自身も家族を祝福してるかのようだなって思える1日だったな

wedding-report
このレポートのプランナー
お2人の想いに深くシンクロして世界観を創造する、エモーショナルなウェディング
お2人の想いに深くシンクロして世界観を創造する、エモーショナルなウェディング
crossV Wedding

和田 翔太郎

ウェディングプランナー歴 12年
ウェディングプランナー歴 12年