本当はハワイで挙式披露宴をしたかったし、友人を大勢呼んでパーティもしたかった。
そんな夢が全部散ってしまったところから始まりました。

でも、最後はやって良かったって本当に思いますし、10年後をとても楽しみにしています。

バウリニューアルとは、直訳すると「Vow=誓い」「Renewal=再び・もう一度」。
つまり、結婚した夫婦が再び愛を誓い合うセレモニーのことを言います。

新郎新婦と初めてお会いしたのが2020年12月でした。
おふたりはもともと、ハワイでの挙式披露宴を予定し、場所も決められていました。
しかし、コロナウイルスの影響でそれは叶わずとなってしまい、意気消沈した中での初めましてでした。

それでも、結婚の節目として、何かしら形にできればという思いの元、ご親族からご紹介いただきました。

新郎新婦の願いは、
・ハワイの挙式披露宴
・友人を呼んで賑やかに

これを今叶えることは難しいので、私は「バウリニューアル」をご提案いたしました。
10年後、またお力になりたいです。

この新しい希望によって、少しずつ前向きになってくださいました。

当日は親族のみの家族婚となりました。
まずは仏前式。
今ではあまり馴染みがありませんが、お清めからお経まで正統な仏前式を行いました。

仏前式と食事会の間にフォトタイムを実施。
フォトタイムの時間のみですが、お祝いに駆けつけてくださったご友人とお写真を撮れるようにしました。
この時間帯に衣装直しも入れ、白無垢、色打掛の両方で撮れた友人との写真に大満足の様子。

食事会ではまず新郎新婦の一番近い席にご両親に座っていただきました。
披露宴の際、一般的には親族は一番離れた席に座られることが多いですが、親族のみの会で、一番見て欲しい人に見てもらおうということで、このような配置に。

親族の皆様にふたりとの印象に残っている思い出をひとことずついただいたり、
通例通りのケーキカットで食事会は盛り上がりました。

10年後に向けて

コロナによって結婚式で悲しい想いをされた方をたくさん見てきました。
その中でも一際想いを馳せていたお二人の力になりたい。
できる限り結婚式を楽しんでもらいたい。
叶わないことを数えるのではなくて、できることを楽しんで欲しいという思いで、一緒に準備を進めさせていただきました。

結果、華やかな和装の中にとびきりの笑顔が咲いて、本当に良かったと感じています。

10年後、改めてハワイでご一緒できることを本当に楽しみにしています。