それはコロナ禍真っただ中のことでした
お申し込みいただいたのはこんな事態になるとは想像もしていなかった頃でした
世界文化遺産集落のシンボルである天草崎津教会でご結婚式を挙げられて、ご家族だけで
集落内の海を眺めるお寿司屋さんで会食の予定でした
しかし、コロナの状況がどんどん深刻化し緊急事態宣言が出され、いろんな決断をしなくてはいけない状況へとなっていきます
お二人に会い「お二人の決断を全面的に受け止めます」とお伝えしたら
「誰も来れなくてもふたりだけでも挙式は挙げたいです」とおっしゃいました
私も実はそれをご提案したいと考えていました
さらには「オンライン生配信しませんか?」とお伝えしたら目を丸くして驚かれ
「感染の心配のない場所でライブでみられるならうれしい!」と喜んでいただきました
(実はその時はまだ教会の許可はとれていませんでした)
500年以上敬虔なカトリックの教会として知られている崎津教会
写真の撮影も私たちチーム以外は撮影が厳しかったのです(当時)
ダメもとで神父様に事情を伝えお願いをしたところ快諾をしていただき歓喜しました
当日は新郎様新婦様のお二人、ヘアメイク担当者・スチールカメラマン・プランナーとシスターと信徒んかたがたという超少人数の集合となりました
おふたりの支度を終えたヘアメイク担当者は今度は挙式の証人の席へ私と共に。
静かな教会内に神父様の声が響きました
その模様をご家族はご自宅からみてくださっていました
挙式後、外に出るとフラワーシャワーでは私の友人が祝福
賛同してくれて駆け付けてくれました
ここからはお二人に内緒の作戦START
海辺の公園へ移動しphoto撮影time
事前にスタッフ間で打ち合わせをし、海へ新郎様新婦様の目線を引き付け
後方からウェディングケーキを抱えて私が登場しお二人の前へ
サプライズケーキをプレゼントしました
何が起きたか最初は解らない様子でしたが状況を把握した新婦様はひまわりのような
笑顔に!
脇で待機したシャボン玉隊も登場してシャボン玉を吹きまくります
撮影の後は教会裏のお部屋をお借りして用意したお弁当を囲みスタッフみんなでお祝いをしました
ふたりっきりの結婚式でしたが私たちも精いっぱいお祝いの気持ちを込めさせていただきました
ちなみにお二人の婚姻届の証人に私はサインいたしました
生涯のご縁をいただいた記憶にのこる1組です